「第139回 PHP勉強会@東京」の参加レポート!
6/26(水)に行われたPHP勉強会@東京に初参加し、LTもしてきましたのでそのレポートです。
PHP勉強会とは?
PHP勉強会@東京はPHPで開発を行うエンジニアを対象とした勉強会です。
勉強会は月に1回のペースで行われています。
まずは自己紹介からスタート!
PHP勉強会では乾杯の後に自己紹介をするのが恒例になっているそう。
今日の自己紹介では「ソフトウェア開発手法(スクラム・モブプロ)の思い出」をテーマに話しました!
スクラム・モブプロをやったことがあるという人は半分よりちょっと少ないかなという印象でした。
また、PHP歴は2ヶ月〜20年と幅広い経験者の方が参加していました。
メイン発表
KubernetesでPHPを動かした話:Takahiro Fujitaさん
ゲームサーバの負荷試験の際、k8s上でPHPを動かしたところ、なんか遅いなーと思ったらApacheのパラメータ調整に問題が見つかった話をしてくださった、Takahiro Fujitaさん。
- Apacheのパラメータ調整は、今までインフラチームが担当していたがコンテナを導入したことで、アプリチームの担当範囲が変化。必要な知識はchefから拾っていった
- CPU100%の張り付き状態になってしまい、その原因はkube-systemのDNSの仕事が多かったため
- この問題はホストごとにDNSキャッシュをつけることで解決!(k8sのサイドカー方式を採用)
担当範囲が変わっていったということで、だんだんとインフラとアプリの境目がなくなっているんだなあと実感。 開発環境もk8sで構築していたということで、負荷試験で気づいたそう・・。負荷試験大事ですね。
スクラム開発の話:新倉 涼太さん
新倉 涼太さんからは、スクラムを導入した話から実践、成果までお話。
- 1人でプロダクトを成長させるのは無理なので、しっかりとしたチーム開発をやろう!ということになりスクラムを導入
- プランニングでは1人1日3P消化できるというのを基準にしている
- 振り返りではKPTではなく、YWK(やったこと・わかったこと・これからやること)というオリジナルの手法を取り入れている
- スクラムマスターは「イベントの挿入」「振り返りのデータ収集」「物品の購入」まで何でもやる!また、開発メンバーのモチベーションを維持するためにやってることの意味を伝え続ける必要がある
弊社でもスクラムを取り入れていますが、やはり色々試行錯誤しながらオリジナルのやり方でやってるんだなと思いました。正解はないので、これからも模索しながらいい開発手法を見つけていきたいです。
LT
FuelPHPのテストをjenkinsとdocker-composeで実行:Higuchi Masahiroさん
PHPのフレームワークの一つであるFuel PHPですが、最近バージョンアップの話を聞かないのでgolangに移行したらJenkinsでハマった話をしてくださったのは、Higuchi Masahiroさん。
- テストの実装が完了してマージしたらテストが失敗・・原因は、Jenkins SlaveではEC2にPHPをインストールして実行していたので、golangコンテナが無いため接続に失敗
- docker-composeをJenkins Slaveに立てることで解決!・・が、「git tokenの渡し方」「コンテナの立て方」「コンテナの更新」につまづいた・・
- 今後はPHPをコンテナ化したい!
やはり移行するときは色々な問題が出てきますね。樋口さんがお話してくださったように1つ1つ課題をクリアしていくことが大事だなと思いました!
PHPMailer 5.2.2-rc2 からのメール:さっぴー川原さん
さっぴー川原さんからは、PHP Maierを使ったフィッシングメールが飛んできた話。
- PHP MailerはPHP用のメール送信ライブラリ
- フィッシングメールが飛んできたPHP Mailerのバージョンは5.2.2・・このバージョンは脆弱性がある!
- セキュリティ対策はちゃんとやりましょう!
メールのソースは見たことなかったです!置き忘れPHP Mailerには気をつけないとですね。
Laravelで作るSign in with Apple:yu-jiさん
LaravelでSign in with Appleの機能を実装してみた話をしてくださったのはyu-jiさん。
- Sign in with Appleは安全性に重きをおいたシングルサインオンの仕組み
- Laravel Socialiteという外部認証/認可のパッケージを使って実装
- 使うにはApple Developer Portalの準備が必要
Signin with Appleは最近発表されたばかりのようで、これから目にする機会が増えていきそうです!
もう変数名・関数名で悩まなくて大丈夫!PhpStormで使えるネーミング生成ツール:私
私からは以前ブログでも紹介させてもらった「codic」というネーミング生成ツールについて紹介させてもらいました!
会場では10名くらい知っている人がいました。
codicは知っていてもPhpstormと連携できることは知らなかった!という声もありよかったです!
ブログはこちら↓ coxcox.hatenablog.com
モブプログラミングはいいぞ:杉山 祐一さん
杉山 祐一さんからは、以前はタスクを並列で行っていてレビュー合戦になったのでモブプロに移行した話をしてくださいました。
- 人間がマルチタスクが苦手なようにチームもマルチタスクが苦手
- モブプロのよかったことは「認識のずれがなくなったこと」「スイッチングコストが少なくなったこと」
- QAともモブプロ!テスト設計時ではなく、実装時に仕様の認識合わせができる
- モブプロで辛いことは「疲れる」「辛いタスクは辛さが2倍になる」
私のチームでもモブプロをやっているのでうなづける内容が多かったです。QAとのモブプロはやったことがなかったので取り入れてみたいです!
今回初めてPHP勉強会に参加しましたが、自己紹介や勉強会中に懇親会を挟むなど、会話が多く生まれる工夫もされていたことで場が温まり発表しやすかったです。
PHPだけではなく、スクラムやモブプロなど開発手法について話されているかたもいて共感できる内容が多く楽しかったです!