AWSアップデート情報!vol1

AWS Summit Chicago 2016が行われているため、AWSの新サービスやアップデートが多数発表されてます!

とりあえずまとめてみました。

■EBSストレージタイプ「sc1」「st1」
スループットに特化した「st1」とアクセス頻度の低いアーカイブに適した「sc1」をリリース

★st1
・高スループットを必要とするワークロード(MapReduce、Kafka、ETL処理、ログ処理、データウェアハウスなど)向け
・1GBあたり月額0.054ドル
・ボリュームサイズ:500 GB - 16 TB
・ボリューム毎の最大IOPS:500(1 MB I/O size)
・ボリューム毎の最大スループット:500 MB/s

★sc1
・高スループットを必要とするワークロードでアクセス頻度が低いユースケース向け
・1GBあたり月額0.03ドル
 →S3($0.0330 /GB)よりも安い!
・ボリュームサイズ:500 GB - 16 TB
・ボリューム毎の最大IOPS:250(1 MB I/O size)
・ボリューム毎の最大スループット:250 MB/s

*Amazon EBSのアップデート -  新たなスループット最適化ボリュームとコールドボリューム

*[EBS] 新しいボリュームタイプ(sc1、st1)の性能を測定してみた


Amazon S3 Transfer Acceleration
AWSのエッジロケーションとネットワークプロトコルの最適化を利用し、S3へのデータ転送を高速化
・大きなオブジェクトを国を跨いで転送する場合、50%から500%の改善、もしくは特定の環境下ではそれ以上の高速化を見込む
・GBアプロード毎に0.04ドル
・北京(中国)リージョンおよびAWS GovCloud(US)以外の全てのリージョンで利用可能

*Transfer Accelerationの効果を確認するサイト

*AWSストレージアップデート - Amazon S3 Transfer Accelarationとより大きなSnowballをより多くのリージョンに展開


Amazon Inspector
・セキュリティ評価サービス(Nessusなどと同様のサービス)
・正式リリースにより、US West (Oregon)、US East (N. Virginia)、EU (Ireland)、Asia Pacific (Tokyo)で利用可能
・対応OS
 ・Amazon Linux (2015.03 or later)
 ・Ubuntu (14.04 LTS or later)
 ・Red Hat Enterprise Linux (7.2 or later)
 ・CentOS (7.2 or later)
・メリット
 ・EC2インスタンス上にてAWSのセキュリティルールと照らし合わせたセキュリティ評価
 ・セキュリティ評価が自動化できるため、開発中や本番環境にて定期的にセキュリティチェック可能
 ・APIで制御可能なので、開発環境のデプロイ処理に組み込んでチェックも可能

*【速報】Amazon Inspectorが正式リリースされました


■その他
AWS Application Discovery Service
  AWSへのアプリケーション移行計画を立てるうえでの材料となる、アプリケーションの情報を、オンプレミス(自社所有)環境から自動収集する
  サーバー、ストレージ、ネットワーク機器から、設定情報や利用状況データを専用データベースに収集し、アプリケーションのリスト、アプリケーション同士の相互依存関係、性能プロファイルを表示
  リリース時期未定

Amazon Snowball
  2016年内に東京リージョンでも利用可能に。容量も80TBまで可能

・Managed Platform Updates for Elastic BeansTalk
  OS、Webサーバ、コンテナなど、アプリケーションのプラットフォームとなるものすべてを自動的にアップデートするサービス

Amazon Kinesisアップデート
  Amazon Elasticsearch Service との統合、シャード単位のメトリクス、時刻ベースのイテレータ

Amazon Cognitoアップデート
  モバイルや Web アプリに簡単に認証やユーザ管理とデータ同期を簡単に追加


個人的にはInspectorとApplication Discovery Serviceが気になる!